ウイング製作記(1)

こんにちは、窪田です。
僕は、現3年の先輩と一緒にウイングを製作しています。
現在は、前回(3/10)の日記でも書いた、“真空引き”を使った翼の製法をいろいろと実験しています。先日は、樹脂の硬化を促進するため、スタイロフォームで0.2×1.0×1.5m程の保温室を自作しました。

20170323 wing1.jpg

水色の矢印の先にあるのが保温室です。
ヒートガンを使って温風を送ると、中の気温は簡単に60℃ほどまで上げることができます。こうして温めながら真空引きすることで、常温では6〜7時間ほど、硬化までかかるものを、4時間弱に短縮できます。保温室は製作のスピードアップに貢献してくれそうです。ただ、上手くいくことばかりではなく、問題もあります。
翼の表面を滑らかにするため、外側にゴムシートを巻いて真空引きしようとしているのですが、これがなかなか難しいぞということが分かってきました。
私たちはエポキシ樹脂を使用していて、これはゴムシートにはくっつかないはずなのですが、なぜか実験では、ゴムシートが翼にガッツリ接着されてしまい、これを無理やり取ろうとすると、ガラス繊維と、スタイロフォームの一部がゴムシート側に持って行かれてしまいます。表面を滑らかにするどころか、むしろ表面を破壊している気が…下に写真があります。ゴムシートの表面に薄っすらと格子状のガラス繊維が付いているのがお分かりになるでしょうか
先輩は「4時間かけて、翼の形に曲がったゴムシートができた」と悲しげに呟いていました。

20170323 wing2a.jpg
これにめげず次の実験ではゴムシートに表面処理を施して再チャレンジする予定です。果たして、ゴムシートは綺麗に剥がれてくれるのでしょうか? 結果は、また次の僕の日記の時に書かせて頂こうと思います。

次回の日記は、工場で毎日作業していて、製品の質の高さに定評のある清水君、お願いします。
2017/03/23(Thu) 22:04:15 | 日記
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