最後の日記

 堀田です。

 最後の日記は何を書こうかと思っていたら大会から一ヶ月以上も経ってしまいました。

 この一ヶ月間、無味でした。帰宅してから何をすれば良いか分かりません。最近はやっと慣れて色々するようになりましたが、やはり寂しいです。小学生の時に秘密基地が台風で飛ばされてしまった時と似たような感覚です。最近、研究室でアルミの溶接をした時に匂いで色々思い出してしまいました。ですが何時までも心地良い所で溜まっていても双方に良くない気がするので頑張ります。

 今年の大会はどうだったでしょうか?失敗も成功も含めて自分は5年半の集大成を感じています。特にアクセラは最高でした。1stドライバーとして出走したのですが、リーダーになってから心がけていた、自分が尖兵となり失敗を見せ改善への叩き台を作る。という動きが、あの一日の中に濃縮されていたように思えます。本当にありがとう黒澤。自信を持てました。センスの無い人間なりの輝き方を出来たと思います。でもやっぱり自分で記録を出してみたかった気持ちもあるので少し悔しいです笑。コスト審査はやっとペナルティ無しで提出できました。ここまで長かったです。FCAを不足なく書き統合にミスの無いよう提出する事に注力した結果補足資料が足りずプライススコアが膨れ上がりましたが、リアルケースシナリオで巻き返して貰えました。リアルケースシナリオには自信があったのですが、蛯沢が超えてくれたので座を受け渡したいと思います。パワートレインは最高の出来でした。伊藤の吸気とチンメー・戸張のマフラーで2019年のアクセラを超え、榊原の冷却でアクセル全開を保ったまま横溝の電装でトラブル無く豪雨のエンデュランスを走り切れました。自分一人では成し得ない結果です。

 この活動を通して、1年生の頃からは想像出来ないくらい成長しました。やっと人間になれた気がします。まさか自分がドライバーを志せる様になるまで自信を持てるようになるとは思ってもいませんでした。今まで世話になったメンバー達には感謝してもしきれません。先に引退していったメンバーももちろん、全員大好きです。

 だからこそ今は呼ばれたら行く、のスタンスで居たいと思います。人の成長の機会を奪ってしまうのは忍びないです。人に聞くことも大事な能力です。だからこそ難しいのも理解しているつもりです。しかしフォーミュラは団体スポーツです。是非頑張ってみて下さい。先行きの見えない問題がある時は特に周りの人に頼る事を忘れないで下さい。皆信頼してます。結果を出してくれる、ではなく、どのような状況でも自己ベストを尽くしてくれるという信頼です。思うような結果が出ずとも焦らずに遠回りと休憩を繰り返してみてください。

 最後になりますが、この様な成長する機会を下さりチームメンバー、スポンサー企業の方々、技術教官、教授、学生支援課の方々、そして両親には本当に感謝しています。ありがとうございました。