投稿7日目の今日は、「エンデュランス」について説明します。エンデュランスは、オートクロスと同じコースを2人のドライバーで合計20周走行し、そのタイムを競います。1周約1kmなので、合計で約20km継続して走行することになります。これにより、車両の安定性や耐久性などの総合的な性能を評価します。配点は審査の中で最も高い275点満点です。
1週間かけて行われる大会の最後に行われる競技で、特に大会最終日に走行する「ファイナル6」と呼ばれる組は、全体で上位6チームが走行を許される、多くのチームが目指している走行枠です。昨日もお話したように、エンデュランスの走行順はオートクロスのタイムによって決まりますが、ファイナル6に入ったからとはいえエンデュランスでも上位に残れるとは限りません。約20kmの走行は夏の暑い環境ではマシンにも強い負荷がかかり、完走することすら難しいのです。車両が蓄えてしまう熱を下げるシステムが正常に作動するか、走り続けてもフレームなどが折れることなく耐えられるか。完走するためには乗り越えなければならない壁がいくつもあります。
これらの壁を乗り越えるために、各チームは大会数か月前から「試走会」に参加します。主に授業のない週末に、各地の学生フォーミュラ連盟や支援してくださる企業様主催で行われます。GW頃から本格的に試走会が始まり、回によってアクセラやスキパを集中的に走行するときや周回走行を行うときなど様々で、各チームそれぞれの試走会で課題を見つけては拠点に返り改善を行う、といった作業を繰り返して大会に向けて調整を行います。特に大会直前期には周回走行を行う試走会が多く、大会当日と同様の暑いコンディションの中で車両の冷却性能などを検証することは非常に重要です。
ちなみにエンデュランス中に天候が悪化してしまうこともあります。2025年大会がまさにそうで、今大会ではエンデュランス中に2度もゲリラ豪雨に見舞われました。CUFPもその被害を受けたチームの一つです。エンデュランスでは2人のドライバーがそれぞれ10周ずつ走行します。前半ドライバーが走行を終え、後半ドライバーが走行を始めたところで雨が降り始め、次第に強くなっていきました。そのときタイヤは、乾いた路面に最適なスリックタイヤを装着していました。タイヤに溝がなく雨に濡れた路面の走破性は最悪なので、途中で溝のあるレインタイヤに交換する作業に追われました。無事完走することはできましたが、豪雨のため視界も悪く、レインタイヤを履いていても路面は滑りやすくスピードを出せないためタイムを縮めることはできませんでした。雨だからと言ってタイムに関して救済措置があるわけではないので、これはもう完全に運次第ですね。
エンデュランス後には「効率」という本当に最後の審査があります。これはエンデュランス走行を終えたマシンの、ICVなら燃料消費量、EVなら電力消費量を評価するものです。この審査を終えて大会での動的審査はすべてが終了となります。