今日は「製作期」について。その名の通り、車両を製作する時期のことです。設計が終わり次第製作期に入るわけなのですが、チームによって製作内容は異なります。もちろん設計が異なるのもそうですが、製作方法も異なり、自分たちで加工できるもの、スポンサー様に加工のご支援をいただかないといけないもの、などまあ様々です。が、どのチームもまずはフレームの製作から取り掛かります。最も基礎となる部分が無ければエンジンも乗らなければタイヤも付きませんから。
製作にはいくつかの作業があります。フレームだけではなく他のパーツでも同じことですが、「治具」というものが非常に重要になってきます。この「治具」は、車両を組み立てていく際にパイプをどこにどの角度で設置するのかを示すガイドの役割を果たします。治具もチームによって姿は様々でアルミフレームを用いるチームもありますが、CUFPでは鋼板を切って穴をあけて複雑に組み合わせながら設置していきます。
治具を立てる作業と同時に、実際に使用するパイプの準備も行います。まずは調達から。スポンサー様にご提供いただいたり、自分たちで必要分を購入したり。手に入れたパイプを、設計図通りに組み立てていくのですが、場所によってはパイプを滑らかに曲げたり、斜めに接合させたりする必要があります。パイプ同士は後々溶接して接合していくのですが、溶接する際にはパイプ間の隙間をできる限り小さくしておくことが重要です。パイプ同士がぴったりくっつくように合わせる作業を「すり合わせ」などと呼びますが、この際には卓上グラインダーというパイプを削る機械を用います。すり合わせは非常に地道で時間のかかる辛い作業ですが、ぴったり合うとめちゃくちゃ気持ちの良い作業でもあります。パイプのすり合わせが終わったら溶接です。簡単に言えばパイプを高温にして溶かして冷やしてくっつける、みたいな感じです。火花を飛ばしながらバチバチやる作業なのですが、このときに発生する光は直視しないようにしましょう。失明の恐れがあります。溶接用の眼鏡をするか、光を見ないように気を付けるかしてください。
CUFPでは大学が春休みに入る2月、3月の期間を使って製作を爆速で進めます。製作期にする作業はパイプの溶接だけではありません。エンジンを載せるための台座や、ドライバー用の座席、エアロパーツなどもこの時期に作業を行います。このあとの「調整期」に入ってから製作しても間に合うパーツはこの限りではありませんが、春休みほど時間を確保できる機会は大会までもうないので、できるだけこの期間に製作してしまいたいですね。