物質科学コースの熊田です
ついこの前、弊チームのフレーム担当になりました。それに伴い、レギュレーションの確認やストラクチャーについての理解をしている最中なのですが、その中で他校のマシンと比較することが増えました。フレームに注目すると、鉄鋼ではなく、アルミニウムやCFRPを大部分に用いている学校も多くありました。それらの材料は鉄鋼よりも軽量なので、高い完成度で製作ができれば、千葉大学の得意分野である加速力の上昇や、更なる燃費向上が見込めそうで、今後の千葉大学を考えると、マシン性能の飛躍にはいつか取り入れないといけないと思うんです。
CFRPは予算や地理的な要因で現実的ではないと考え、アルミニウムの部分を増やすことを考えました。アルミは高価なので、少し増やすとなると、パッと思いついたのは、異種金属溶接でした。今まで鉄-鉄間だった部分を、荷重が比較的小さい部分ならアルミニウムに差し替え、鉄と溶接してしまえば良いと思いました。しかし、本で調べてみると異種金属溶接自体が融点や熱伝導率の違いが障壁となり難しく、特に鉄とアルミニウムはこれらの違いが非常に大きいため、最先端技術を駆使しないと不可能みたいです。異種金属溶接は名前の響きからしてかっこよくて、いつかやってみたいと思っていたのですが、やるのは研究室に入ってからにします。今はアルミを大量に入手することを考えようと思います。