昨日まではチームマネジメントに関するパートについて説明してきましたが、今日からは車両製作における4つのパート「サスペンション班」「フレーム班」「パワートレイン班」「エアロデバイス班」について説明していきます。ここもチームによって名称が異なったり、特にエアロデバイス班に関しては車両にエアロデバイスを搭載しないことを選択しているチームもあり、そもそも存在すらしないかもしれませんが、ここではCUFPにおける車両製作パートの説明をしていきます。
今日は「サスペンション班」についてです。サスペンション班リーダーのミスター黒澤がここから先を書いてくれました。
(以下,黒澤著)
今回はサスペンション班(通称”サス班”)について,26度サスペンション班リーダーの黒澤より紹介させていただきます!
<そもそも「サスペンション」とは?>
自動車にはタイヤがついていますね?そのタイヤと車体をつなぐ「アーム」や「ロッド(棒)」という部品が存在します.これらの部品は一般的に金属のパイプでできているため,路面からの衝撃を吸収することができません.ここに更に「ばね」と「ダンパー」という2種の部品が追加されます.
一般的には,以上の主に4種類の部品を総括して「サスペンション」と呼んでいます.(これらに加えて「ベルクランク」「スタビライザー」と呼ばれる部品が入るも多い)
<”一般的な”サスペンションは何をするのか?>
市販車では主に乗り心地の改善を目的として利用されます.この世の路面は平坦では無く凹凸が必ず存在します.その凹凸の衝撃を和らげ,安定した走行の実現を目的としているのが”一般的な”「サスペンション」です.
<”一般的では無い”サスペンションとは?>
私たちの製作しているレーシングカーのサスペンションは”一般的”なものとはその「構造」及び「目的」が大きく異なります.
まず,
まず構造の違いですが,長くなるので割愛します.気になる人はガレージに来てくださいね.
次に目的ですが,”一般的な”サスが「乗り心地」を重視しているのに対してレーシングカーのサスは「タイヤに仕事をさせる」事を最も重視しています.基本的に路面と接触しているのはタイヤしかありません.そのタイヤに最大限の能力を発揮してもらうのが私たちの仕事になります.限られた走行条件で最速タイムを狙うという非常に狭い目的を達成するため市販車とは大きく異なる方針で設計されています.
<サス班は何をするのか>
最後に私たちの活動内容について紹介します.
まずは設計です.サスというものは,「アーム」という部品の取り付け位置をどこにするのかが一番重要になってきます.アームをフレームとタイヤの間にどのように配置するのか,この位置関係が1mm変わるだけで車両の性能が大きく変わってきます.さらにそれぞれの部品にかかる負担も大きくその強度についても車両性能を左右する重要な要素です.そのため,各部品の強度についても自分たちで計算orシミュレーションしています.
次に製作です.自分たちで設計した部品は基本的に自分たちで製作します.旋盤やフライス盤といったいわゆる汎用工作機械を自分たちで使って部品を仕上げていきます.作るものがたくさんあるので大学生のうちに工作機械の使い方をマスターできます!
最後に実走&セッティングです.基本的に設計の計算通りにクルマが走ることはありません.微妙な誤差や路面の状況によって車両の挙動は変化します.そこを補正するべく実走テストでデータを見て,原因を考えて調整してベストなセッティングを見つけていく作業です.
以上がサス班の紹介となります.正直まだまだ伝えたいことはたくさんありますが,割愛します.サス班はクルマを深く理解しクルマが速くなっていく過程をその目で体感できる唯一の班です.ぜひ興味があればガレージに遊びに来てください.皆さんと作業できる日を楽しみに待っています!!